今日は食事会に行ってきた。
コロナが相変わらず各地で感染者が増えているけれど、
政府の緊急事態は解除された。
そんな中、6人ほどの食事会に参加することにしたのは、
何となく怖いもの見たさの気持ちもあった。
これまでは外食と言えば二人でするのがほとんどだったし、
何かと話題に乗る居酒屋というものには行かなかった。
さて、ニュースで騒がれている居酒屋事情はどうなのか。
自分の目で確かめてみよう。
集合場所の大型居酒屋はお昼前だというのに、
入り口で案内を待っている客が3組ほどいた。
小さなマスクをした子供連れもいて、
人が多かったのは休日のせいかもしれない。
私たちのグループは10分ほど待たされて奥の個室に案内された。
この頃の居酒屋は以前と違ってこうした個室が多くなっている。
居酒屋に限らずレストランなどもそうだ。
狭い通路とはいえ、それを隔てて部屋が連なっている。
このことは今回のコロナ対策には都合が良かったのではないだろうか。
壁で仕切られた個室だから、
同じグループだけとしか空気を共有しない。
空気にはウイルスが飛び交っているかもしれない。
チェーン店のメニューはたくさんあって選ぶのに苦労した。
今日は早朝から車を飛ばしてこの会合に合わせ遠方から帰ってきたので、
朝ご飯は食べていなかった。
お腹が空いているから何でも食べられるような気がした。
そこで小鉢の蕎麦や海鮮丼、ヒレカツ丼などがセットされた欲張りな品を注文した。
マスクをしたり外したりしながら会食は続いた。
あちこちの部屋から笑い声や話し声が当たり前のように響き、
まさかこれがコロナとともに過ごす暮らし方とは思えなかった。
私たちも2時間はたっぷりと歓談してしまった。
こうして賑やかな居酒屋で過ごしてみると、
何が変わったのよく分からない現実に首をかしげた。
人間の当たり前の暮らし方はどうなのだろう。
とても不思議な感じがする。
小鉢のヒレカツ丼はさすがに全く手が付けられなかった。
それを持ち帰ろうとして、
タブレットで容器を貰おうと問い合わせたところ、
それは今はもうやめているとのことだった。
テイクアウトはコロナのために流行っているけれど、
持ち帰り容器のサービスはやっていなかった。
そういえばコロナのためにマイカップ割引きを止めている有名カフェもある。
コロナはテイクアウトのための使い捨て容器を格段に増やし、
今回のように食品ロスさえ増加させているようだ。
やはり、何が何だか分からない。
幸いビニール袋を持っていた人がいたので、
それにヒレカツ丼を詰めながら、そんなことを思った。