部屋はどうしてこんなにも散らかってしまうのだろう。
一日出かけて片づけをさぼったりすると、
居間は見るも無残な状態になるのだ。
椅子の上には服が積まれ、背もたれにはがかかっている。
テーブルにはごちゃごちゃとした小物類が出し放しで、
床には外出後に置かれたバッグなど、
その一つ一つがあるべきところにろに収まっていない。
モノには住所があると言い聞かせ、
日ごろから整理整頓に気を遣っているのに、
油断するとあっという間に悲惨なごみ屋敷と化す。
雑誌にあるようなすっきりとした部屋を続けるのは至難の技と言える。
そもそもああいう部屋は撮影用に決まっている。
わが家が大金持ちでお手伝いの人を頼めば、
少しは整頓された部屋で過ごすことができるかもしれない。
でも、複雑に暮らしと絡み合う諸々のモノを、
知らない人か整理するのは無理だろう。
では、どうすれば奇麗さを保てるのだろうか。
一つ一つモノの在りかを決めて必ず収めるしかないのか。
衣類に関しては居間には服を収める家具はなく、
階段下のクローゼット一つきりだ。
冬のセーターなどを収める引き出しがないため箱を置いている。
でも、その箱にも入りきれないほどの服が投げ込まれている。
つまり、衣類が多いのである。
この難題を解くには捨てることしかない。
私の服はおそらく半分以上捨ててしまっても、
日常生活に支障はきたさない。
なのに、なぜとっかえひっかえ服を替えているのだろう。
究極のところ私の貧乏性の成すワザがこの惨状をおびき寄せている。
服にしかり、道具にしかり、
ありとあらゆるモノを手に入れたがり、
そして、その対価を思うと捨てられないのだ。
もう今年もあとわずか、心してこの性格を直し、
部屋の整理整頓に精を出そうと思う。
まずは一番目立つこの衣類から断捨離しなくては。