暑い家に我慢できず家を逃げ出してしまった。
さすがにクーラーがないため頭がまともに働かないのである。
とにかく脱出だと決心し、夫を誘い避暑地に向かう。
家を出たのがいちばん暑いお昼の2時過ぎで、
灼熱のバイパスを走り抜け、3時間ほどして目的地に着く。
目的地とはいっても涼しく眠ることができければ良いだけのことで、
人の出入りのある温泉の道の駅で車中泊することにした。
大急ぎで用意したため、夕食は途中のスーパーで買ったもの。
出来合いのヒレカツやハンバーグなど。
野菜不足なのでキュウリも買った。
アイスボックスに入れてきたビールはギンギンに冷えていて、
夜空には星が瞬き、何とも幸せな気分だ。
今頃、平地はまだ35度以上はあるだろう。
ずっとこうして涼しく過ごしたいものだとつくづく思う。
キャンプ仕様になっている小さな愛車の座席を倒し、
間に合わせで持ってきたマットを敷く。
山小屋ではないけれどお互い頭と足を交互にすれば、
そんなに狭くも感じない。
せっかくのキャンプ仕様なのに一年ぶりの試みである。
蚊取り線香を座席にぶら下げ少し窓を開けて寝たら、
夜中に寒さで目が覚めた。
この冷気を家に持って帰りたいと、うとうとしながら思ったものだ。
さて、明日はどこを回って帰ろうか。
せっかくだから山でも歩こうかなと考えている。
(写真 車を置いて歩いた林道)