昨日は二ヶ所の図書館へ行った。
まずは田園地帯にある隣町の図書館。
次にわが町の図書館。
どちらも返却日の2週間目を過ぎていたからである。
隣町の図書館は贅沢なほど利用者に快適にできていて、
暑い夏涼しく知的に過ごすには最高の場所だ。
お昼前なので弁当持参で行った。
私のほかはなぜか大人はおらず、
夏休みの子供たちがお昼を食べていた。
休憩室でお弁当を食べた後、
書架を見ながら歩いていると、
テレビで見たことのあるジャーナリストの、
作者名が何となく気になって、
本を手に取り読みふけってしまった。
私は小説よりこうしたノンフィクションが好きで、
読んだのは作者の幼少時代の話だった。
書き方がまるで童話のようで読みやすく、
時間がたつのも忘れてしまった。
本の内容は、明るいその人からは想像もできない
貧しい子供時代の食べ物を主とする話だった。
貧困の原因は怠け者などではなく、
両親の出自ゆえの差別からきたことは明らかだった。
世の中には理不尽なことで苦しんでいる人がいるのだ。
あまりにも可哀そうで涙が出てしまった。
本を読むと社会が抱えている問題を知ることができる。
知らないほうが楽に決まっているけれど、
私は知るほうが良いと思う。
知らなければいけないと思う。
これからも大いに図書館を利用しよう。