食事の支度もできないほど忙しくて、
夜は回転寿司に行った。
1件目の店は外まで列ができていて、
とても入る気にならなかった。
世の中には並んで待つのが好きな人もいるけれど、
私たちはすぐに次の回転寿司屋に向かった。
二件目の店は受付がロボットのせいか
理路整然と手配され大して待たなかった。
夏休みのせいか家族連れが目立ち、
子供の寝る時間は過ぎているのに賑やかだった。
ロボットは客の人数を聞いて整理券を出す。
その番号が壁の画面に表示されたら、
別のロボットから座席番号を受け取り、席に着く。
もちろんカウンターかボックスかは事前に選んである。
注文もタブレットをクリックし、皿が来たら会計が発生し、
リアルタイムに食べたものの料金が分かる。
接客に関してはビールとレジ以外は人が介さなかった。
そのうち会計もその場でキャッシュ決済になるだろう。
店の人間と一度も会うことなく食事が終わことになる。
決して不味くないお寿司だったけど、
何となく自分もただ食べるロボットのように思われて、
味気ない感じがした。
大変な時代になったと思う。