とある小さな野外コンサートに行ってきた。
野外が会場なので人と人との距離があるから、
コロナ感染には大丈夫かなと思っていたけれど、
凄い人込みで驚いた。
客は殆どが若者ばかりで、
それも立見席は肩が触れ合うような距離と来ている。
全員がマスクはしているけれど、
時には踊ったり掛け声をかけたりする。
ここは東京、私の住む田舎とは大違いなのだ。
広い野外でも人がこんなに集まる。
しゃれた露店には食欲をそそる食べものが売られ、
もちろん食べている人はマスクを外している。
親に連れられた小さな子供たちは、
大音響の中を楽しそうに走り回っている。
人の集まるこの賑やかさこそが、
人間の当然の生業なのだとつくづく思う。
密になるのは人間の性で、
そうすることによって人々は有史以前から連綿と生き続けることができた。
とはいえ、そんな久しぶりの集団に混ざっていると、
この中の何パーセントがコロナ感染無症状の若者なのだろうかと、
余計な老婆心も湧いてくる。
病み上がりの私はそのことが気になってしまい、
早々に会場を後にした。
(写真 その近くの公園に咲いていたリンドウ)