今日は4年に一度のうるう年。
閏(うるう)とは普通より多いという意味らしい。
うるう秒、うるう日、うるう月とあり、
それらが入る年をうるう年という。
あまり気にかけたことはないけれど、
地球が太陽の周りをぐるりと回り、
一周するのに365日かかるらしい。
でも、正確には365日ではなく、365.24…日だという。
古代の人は計算機もないのにどうやって計算したのだろう。
365日の計算ではいつの間にかずれてしまうので、
ぴったりさせるために4年に一度366日の年を設けたらしい。
それが今日のうるう年の2月29日だ。
日本の場合、このグレオリオ暦を採用したのは明治5年で、
それまで太陰暦を使っていたため、
旧暦12月3日の翌日を翌年の元旦にしなければならなかった。
2月に調整するより大晦日のある12月にすれば自然なのに、
なぜ2月?
どうやら太陽暦を使った古代ローマの年の始まりが3月だったからそのままにしたようだ。
地球にいる自分が回っているのを実感できない私にとって、
今の世でさえ大地が浮いて更には太陽の周りを回っているなんて信じられない。
でも、大昔の人たちはお日様や月を毎日飽かずに観察して、
マクロな想像を緻密に働かせ、正確な日付のある暦を発明した。
その頃と比べると世界は格段に進歩したけれど、
ウイルス一つにパニックが起こる現状を見ていると、
何だか衰退している気もしてくる。
今日は人生初めての日、記号的?には貴重な日だ、
古代人のような知恵で生き抜くしかない。
それにしてもコロナウイルス騒ぎのために、
3月15日まで公共施設が使えなくなったのには困ってしまう。
(写真 紀元前のローマ、フォロロマーノ遺跡)