午前の家事よりも今日は自分の健康維持を優先して、
ひと月ぶりに坂道のウォーキングをした。
予定をしていた洗濯ができないけれど、
たまにはいいじゃないかと自分を納得させて。
いつものゲレンデであるマイリトルヒルは、
穏やかな天気なのに人が少なかった。
先月から体調が完璧ではなく脚力に自信がなかったけれど、
先日のレイクウォーキングが功を奏したのか、
急坂の10分を息切れもせず上りきれた。
身体が段々元に戻ってきているのが嬉しい。
今日、ヒルで出合った人はたったの3人だったけれど、
なぜだか話好きな人ばかりだった。
皆、私のようにひとりだけでの散歩者だった。
普段は家族連れや夫婦が多く、
そういう人たちとは世間話などせず挨拶だけで終わる。
リトルヒルパークはぼっち散歩の一期一会の出会いの場みたい。
一人目の女性とは、世間を賑わしているコロナウイルスについて立ち話をした。
どうやら私たちはウイルスを人ごとのように捉えていた。
まだ近くに患者がいないせいだ。
ウイルスの話はいつの間にか癌の話にもなった。
定期健診が癌患者を増やしているとか、そんな話だ。
二人目の男性とは、
富士山が真っ白く空に聳えていたから、
富士山の見える山々の話になった。
その人が冷たい風の吹くベンチでお昼にしようとしていたので、私の秘密のキッチンを教えて上げた。
その人と別れの挨拶をすると、
彼は「楽しみだなあ、そこ」と言って、
私の秘密の場所へと移動した。
そこは風もなく岩の間でコンロも使え、
岩の大きなベンチからは大都会の摩天楼が数えられるほどに見える。
私は今しがたカレーうどんを作り、
お昼を済ませたのだった。
三人目の男性はリトルヒルピークで出会った。
その人はどうやらどこにでも自転車で移動するらしく、
自分の自転車旅について熱っぽく語った。
相当高価な自転車だという。
そして、このピークにも自転車で来て、
今月のノルマを果たしたと言う。
どうやら月に2度のノルマを自分に課しているらしい。
私も今日で2度目だったので、
何やらノルマを果たしたような気になった。
そうだ、リトルヒルには月に2度は行こう。
私もそんなノルマを課そうかな。
それにしてもリトルヒルには色んな人が来る。
お互い情報を交換して明日の滋養の足しにしなければ。
(写真 デザートのお菓子は新潟燕市の「雲隠れ」)