友人がわが家近くを通るから、
一緒に車に乗ってランチに行こうと誘ってくれたけれど、
私は庭ランチを提案した。
ちようどイチゴが真っ赤に実り始めたので、
イチゴ狩りも楽しんでもらえば楽しいだろう。
突然なので食事といってもインスタントラーメンしかなかった。
具はさつま揚げと菜園のパクチーという粗末なものだ。
ガレージのセメントにキャンプ用の小テーブルを置いて、
車の間にチェルトのタープを張って屋根にする。
ところが、そのタープがうまくいかない。
苦戦の結果、車のガラスに端を挟んでどうにか日陰を作り、
友人を迎えてバーナーでインスタントラーメンを作る。
食事というものはなぜか外で食べると美味しく感じる。
インスタントラーメンなどの即席物は、
料理を楽しむと言うよりも仕方なく食べる場合が多い。
でも、野外で作るとなぜか幸せ感がある。
それは場所が違うこと以上に空の下という環境のせいが大きい。
本来、ヒトは外でモノを食べていたのだ。
だから、五感の何かを刺激するのかもしれない。
友達の持ってきてくれたスティック入りのインスタントコーヒーも、
普段は飲まないのに美味しく感じる。
途中で近くの友人も誘って、二人でイチゴを摘んで行ってもらった。
わずかな1時間ほどのひと時だったけれど、
楽しい会話が絶えず喜んで帰ってもらい満足だった。