今年の夏は長く、先日はたいして歩いていないのに、
体中が汗だらけになった。
散歩した自然公園の中にはお寺があって、
境内には樹齢700年とも言われる松の木がある。
どうやら由緒正しい歴史ある木のようで、
太い幹が蛇のようにぐるぐると巻く姿は一見の価値がある。
ところがこの巨木、数年前から枯れ始めていた。
松の木は寿命のせいかもしれないけれど、
最近は異常気象のせいもあって、
山を歩いていても大きな木が枯れているのをよく目にする。
特に今年の夏の暑さと日照りは樹齢の古い大木を、
地中の根からすっかり枯れさせているようだ。
そんな中、異様な暖かさでツツジは毎年のように狂い咲きしている。
わが家のツツジも季節と変わらない大輪が開いているし、
標高1000メートルの山の広場にも満開のツツジの木があった。
近年は狂い咲きというよりも、
初夏にだけ咲く花が晩秋にも咲くのである。
今にこういうことが当たり前になるのかもしれない。
それを驚かなくなるのは恐いことだ。