昨夜は車で帰宅中にいきなり雷雨に襲われた。
空がピカッと光った途端、稲光が次々と大地に落ち、
その度にドカン、ドカンと耳をつんざくような音がして恐怖さえ覚えた。
その少し前の明るい内から妙な形の雲が東の空にあって、
何となく雷の予感はしていたが、
突然バケツをひっくり返したような雨が
フロントグラスに打ち付けてきたのには驚いた。
車線さえあっという間に見えなくなった。
さいわい信号は大丈夫だったので、
前を走るトラックのテールランプを頼りに、目を凝らしてハンドルを握り続けた。
昨今の雨はかつての常識や定説と異なり、こんなふうにいきなりやってくる。
それも尋常ではない雨量で。
やはり、異常気象なのだろうか。
私は半時間ほど手に汗握りながら、雷雨の中を走って無事帰宅した。
この雨が3日も続いたとしたら、私は被災者になっているかもしれない。
3日、いや、ひと月だって絶対に続かないとは言えない。
それは自然が決めることだからだ。
異常気象という言葉は、人間の立場からしか自然を見ない人間の性からきたものだ。
自然とは人間を超えたもので、そこに人間のコントロールの余地はない。
せいぜい大雨の警告をする程度だ。
天の理は測りがたく、それを科学の力で測定したところで何になるだろうか。
今、窓の外は昼下がりの静かな光に覆われているが、今日も嵐が来るだろうか。
天に任せるしかないから、天に祈ろう。
そういえば子供の頃、何かの遊びで「天の神様の言う通り」ってセリフがあったなあ。
何だっけ。