隣町の初めての道をそぞろ歩いていたら、
小さな公園にたどり着いた。
大通りを歩いていたら飾り敷石が続く小径があったので、
引かれるように進んでしまった。
すると、古墳のような形をした公園に着いたのだった。
盛り上がった小山のてっぺんにはピンク色をした大きな桜の木があって、
たいそう豪華な八重の桜がびっしりと咲いていた。
今年の桜も終わったと思っていたら、
まさに枝もたわわに満開の八重桜が待っていたのだ。
どうやら八重の桜はソメイヨシノが終わったころに咲くらしい。
白いハナミズキが並木になっていた小径には、
誰一人通らず、公園にも人の姿はなかった。
休日には少しは散歩する人がいるのだろうか。
八重桜の立つ地面はびっしりと緑のクローバーで覆われ、
その上に花びらではなく花そのものが落ちている。
どこをとっても絵になる風景だ。
今日は健康回復のために駅方面から歩いてきた。
体重が減ってしまい、地に着く足がまだフアフアとしているけれど、
大分、しっかりとしてきた。
5000歩ほどは歩ける感じだ。
知らない町を散歩すると、発見が多く、
こうして思いがけない光景に合うととても嬉しい。
もっともっと歩かなくては。