我が家はどうしてこんなに散らかるのだろう。
床にはタオルや服が落ちていて、
スマフォのコードが椅子に引っかかっていたりする。
食卓の上には昨夜のグラスや醤油さし、
ペットボトルにボールペン等々、
後始末を怠ったものが夜から置かれたままだ。
朝起きるといつも雑然とした部屋を見てがっくりくる。
特に今朝の台所のシンクは絶望的有り様である。
その理由は分かっている。
夕方からは自分の休息の時間と決めているため、
殆ど座ったっきりで映画などを見てしまうから、
こまめに後始末をしないのだ。
夕食の後片付けもしていない。
それが、部屋が汚い原因である。
部屋の掃除に限らず、炊事洗濯、その他諸々の家事は、
誰かがひとり動き続けないと完璧にはできない。
昔のお金持ちや貴族なら家事専門の使用人がその役目をしていた。
この家では私が使用人、いわゆる今は死語となった女中なのである。
おかげで私は午前中はほとんど掃除に費やされる。
だからこそ、夜は家事から解放されたい。
そこで、今朝は散らかった部屋を写真に撮ってみることにした。
お昼を用意する頃には大体掃除は終わるのだが、
これは居間だけで玄関や二階などは後回しになる。
美しく?なった部屋の写真と乱雑なままの写真を見比べると、
多少の達成感が可視できる。
家事はやって当たり前、きれいなのが普通、
その過程や労力など誰からも評価されない。
働いている女性の苦労を思うと気の毒でならない。
しばらくこの方法で女中である自分を鼓舞してみよう。