(写真は鹿沼市の箒屋さんで買った小箒)
今年最後の忘年の山歩きのために、仲間がわが家に集まる。
もちろんそれぞれがシュラフ持参なので二階の部屋で雑魚寝だ。
そのためこの1週間は時間を作っては大掃除に取り組んだ。
トイレの壁の絵や置物を替えたりして便器も念入りに掃除した。
それに、普段はやらない窓サッシの頑固な土の汚れを取ったり、
冷蔵庫の下を掃除したり、年末の大掃除を前倒しにしている。
窓のアルミサッシは客が座布団に座るから目立つし、
冷蔵庫の下も目の位置が低いととても気になる。
そんな場所は古い服を切ったウエスをたくさん用意して、
それを水に濡らしてゴシゴシこすり取るのだけれど、
普段さぼっているのでそう簡単にはきれいにならない。
こんな時、いつも思うのはホテルの清掃のことである。
どんなホテルでも部屋には埃一つなく、
当然ながらお風呂や洗面室は何もかにもピカピカだ。
お客は毎日利用するので掃除は毎日やるのだろうけれど、
一体一部屋何分で終了させるのだろう。
シーツの取り換えやベッドの整えなど、
素人の私だったら相当時間がかかると思う。
長くかかっていたら仕事にならないので、
恐らくむかなり短時間で仕上げるのだろう。
そのたマニュアルがあるはずだ。
私の場合、何日かかっても掃除が終わらないのは、
毎日やっていないからだと思う。
洗面所もトイレも窓のサッシもホテルのように毎日掃除されていたら、
さっと拭くだけで済む。
かといってわが家のサッシを毎日きれいにするには、
一日中家の中をゴキブリのように動き回っていなければならない。
ざっと数えると普通の広さのわが家にも18ほどの窓があるから、
考えただけでも気が遠くなる。
生きていくには仕事や家事以外に自分の時間が必要だ。
だから、ホテルの掃除の人のようにはできない。
あれはお金を手に入れるための仕事だからできるのだ。
そんなことを思って、自分を正当化している。