この冬は突然驚きの夏日を記録したり、
その後、すぐに零下の日がやってきたりと、
季節のグラデーション的変化が崩れている。
快適な室温は大体20度ぐらいで、
極端な寒さや暑さを感じない温度だ。
エアコンはセンサーで動いているので、
電力消費を気にしなければ、
一年中ストレスのない部屋で過ごすことができる。
病院や店舗などがそうだろう。
でも、省エネを目指すわが家は殆ど部屋を暖房しない。
ただお湯を沸かすため毎朝石油コンロをつけているので、
部屋に火の気はあるにはある。
とはいえ、起床時の室温が12度を下回っていると、
重ね着をしてもお湯沸かしの石油コンロだけでは寒くて、
昔ながらの石油ストーブを1時間ほどつける。
夜は昼間の暖かさが残っているので滅多につけたことがない。
ストーブをつけると、20畳ほどのリビングの室温が14度ほどに上がって、
家事がはかどりやすくなる。
その内にお日様が上がってくれば、
部屋は太陽熱でポカポカだ。
曇りや雨の日は昼間でも石油ストーブを入れたくなるけれど、
それはなるべくしたくない。
原油は地産できないから遠い遠い国から運ばれて来る。
今はあちらの情勢も緊迫化していて、
いつまで原油が手に入るのか予想がつかない。
そんなコストのかかるエネルギーは使いたくない。
なるべく我慢して未来に残しておきたい。
でも、暖房がないと暮らせないのが現実だから、
最小限に使うのは仕方ないだろう。
わが家が購入する灯油は毎年3缶、
つまり、54リットルである。
3缶目は3月に買い、半分は余らせているので、
実際には45リットルがわが家の平均使用量だ。
よく分からないけれど、
恐らく快適エアコン暮らしと比べると、
大分支出を抑えていると思う。
その分で贅沢な旅ができるのが何より嬉しいではないか。
(写真上 いちばん暖かいのは薪ストーブだけど、ここにはない。
写真下 凍てつくシベリアから餌を求めて旅してきたカモの群れ)