最近は近所の友達と連れだって週に一度、
決まった曜日の決まった時間に、自宅から水辺公園まで歩いている。
彼女と歩く前は我が身に鞭打つように決意して、
ひとりで歩いていた。
ひとりで行動するには勇気がいって、
やれ、風があるとか、やれ空の雲行きが怪しいとか理由をつけて、
つい自分に負けてしまう。
だから、週に一度はと思っても、
散歩の実行は月に一度がやっとだった。
自宅から水辺公園まで往復すると歩数で1万歩を越え、
時間も2時間はかかる。
やはり、実行するには多少の決意が必要だ。
人間というものは他人を巻き込むとそれなりの社会が発生し、
そこには責任というものもおのずと生まれる。
去年趣味の会で知り合った友人も、
ちょうど長いウォーキングがしたかったらしく、
私の誘いに快諾してくれた。
彼女は小雨でも待ち合わせ場所にやって来る。
今日も強い風の中、いつもの時間に歩いてきた。
小さなリュックに水筒を入れ、
水鳥や公園の木々を眺めお喋りをしながら歩く。
考えてみれば私の場合、
近くの友人と行動を共にすることはかつてあまりなかった。
友は皆、遠方にいてそう簡単に会うことができない。
そんな意味でもこんな近くに友達がいるなんて、
とても幸せなことだと思う。
その分、隣市にいる友達と会う回数が少なくなった。