今日は人生初めての日だったなんて

好奇心がある限り心を文字で表すことは大切です。日記を書きます。

万歩計で納得した友人

 

anzufig.hatenablog.com

 

 

その日のうちに渡したかった届け物の用があって、

歩いて友達の家の玄関チャイムを鳴らしたら、

友人は「まさか」というような顔をして私を迎えた。

確かに支線とはいえ、駅一つの距離を歩いてきたのだから、

驚くのが当たり前なのだろう。

 

この日は歩数と距離を測るために万歩計をセットしていて、

彼女の家までは約4キロほどで、

かかった時間は1時間とちょっとである。

人は平地では大体このぐらいの速度が標準だ。

 

とはいえ、友人は私の万歩計の数を教えると納得した。

たったの6756歩だったからである。

というのも、彼女は毎朝近くの水辺公園まで散歩していて、

大体同じほどの距離を歩いている。

 

でも、健康のための散歩なら分かるけれど、

用事を歩いて済ませることは考えられなかったのだろう。

万歩計の数値は単に散歩という行為と、

こうした所用のためのものと比べたら意味が大きく違うのだ。

 

 

私は近くのコンビニやスーパーによく歩いていくが、

この辺りに住む人たちはゴミステーションでさえ、

まず玄関から先は全て右足のアクセルから始まる。

 

だから、通りには大人の姿は見られず、

たまに通る登下校の子供たちの姿しかない。

この日も友達の家に着く間の1時間、車は通ってはいたけれど、

歩く人には会わなかった。

 

リビングで話し込んだせいか長居してしまい、

彼女が車で送ってくれると言うので有難く甘えてしまった。

自宅までは車でたったの10分ほどだった。

 

もし、予定通りに帰りは暗い道をB駅まで歩き、

1時間にたった2本の電車を待ち、

わが家のあるA駅から家に戻ったとしたら、

きっとまた違った感覚を味わうことになっただろう。

歩数ももしかしたら1万歩になっていたかもしれない。