今日は仲間たちがやってきた。
いつもなら最寄りの駅に車で迎えに行くのだけれど、
今回は歩いて来てもらうことにした。
わが家は地方の短い支線にあるので、
少しでも乗降客を増やしたいのだ。
今回は6人が集まる予定である。
午後に近くの水辺公園まで散歩するプランを立てている。
集合時間はおおよそ2時頃迄としていた。
支線の駅は通学客のない時間帯は1時間に1本しかないから、
きっと同じ時間になるだろう。
集まりの度に手料理を振舞う仲間の一人が、
朝のうちにわが家のインターフォンを鳴らした。
どうやら自宅を6時頃に出たようだ。
案の定彼女は60リットルのリュックを担ぎ、
手にも大きな荷物を下げていた。
今回の取り決めでは宴の品も共同装備にはせず、
夜、朝、昼とも各自が用意することになっている。
だのに、彼女はテーブルに紙皿や調味料、食材などを並べ、
キッチンで肉料理やデザートを作り始めた。
私も数日前からケーキを作ったり、パンを焼いたり、
朝には鳥の燻製などを作って用意している。
きっと他の5人も大荷物でやって来るはずだ。
だから、いつものように有り余るほどのご馳走が並ぶだろう。
夜の宴は予想通り手作りの肴が並びお腹がはち切れるほどだった。
女同士の集まりがこんなふうに豪華なのに経済的なのは、
それぞれが友達のために労やお金を惜しまず、
何より料理上手な人ばかりだからに違いない。