旅をすると、どうしてもその地ならではの名物を食べてみたい。
細長い地理の日本には麺類だけでも数えきれないほどある。
今回の名古屋ではもちろん名物のきしめんを食べたかった。
訪れた熱田神宮の広い境内のお休み処に、
きしめん屋さんがあったのでそこで食べることにした。
あいにく雨が降ったりやんだりと野外の席が濡れていて、
多くの人が屋根のある場所に座るために混雑していた。
麺類は出来上がりも早く客の回転も良いので、
すぐに空いた席を見つけて注文できた。
寒いので温かいきしめんにして、唐揚げとご飯のついたセットを注文。
周りを見回すと大体の人が温かい麺を食べている。
海外の人も多く、慣れた手つきでうどんを口に入れていた。
きしめんの汁はいつも感じる塩分の濃さがなく、
名古屋が関東よりだいぶ西に位置することを実感する。
大体西に行くほど麺類の汁が薄くなって、
西国生まれの私には抵抗が少なくなる。
名物にはその地ならではの長い食の歴史があり、
幼少の頃からネイティブとして味が脳に刻まれる。
だから、こうして他所の味を味わうことは、
たとえ口に合わないと感じても楽しいものだ。
翌日は2度と訪れる機会はないので駅構内の名店街で、