先日、市のゴミ処理センターに掛け布団と敷布団を捨てに行った。
先月も敷布団を2つ持っていき、どちらも軽量は20キロだった。
おかげでわが家の布団棚は大分すっきりした。
私の住むこの町は100キロまでは無料で捨てることができる。
それ以上だとお金がかかるらしい。
家から近いので折につけ年に何回かは利用している。
処理場は入口に車の総量を計る場所があり、
そこにデジタル機器があって、
機器に免許証を差し込み受付をする。
帰りはまたその反対側で車を計り、
受付時の重さの差でゴミの量が出るようになっている。
市のゴミ収集車も同じ場所で計測している。
この時はもう使うことのない綿の布団を持って行った。
受付の人にお布団は衣類で「資源ごみ」だと言われた。
矢印に沿って資源ごみの場所に行くと、
お布団は「燃えるゴミ」へ持ち込むように言われた。
処理場の中でもゴミの区分けが統一されてないのかそういうことだった。
車をバックして止め、大きな布団を伐採ゴミや生ごみや、
その他ありとあらゆるゴミの見える巨大なゴミ捨て場に投げ落とす。
施設全体に独特なゴミのにおいが充満している。
生け垣の伐採ゴミならいざ知らず、
かつてはずっと使っていた思い出深いお布団などを投げ捨てる時、
この作業は毎回身につまされる。
半世紀前の世界だったらゴミ処理センターに運ばれるゴミは、
きっと宝物だったに違いない。
綿が買えなかった時代は田舎は藁布団だったと聞いたこともある。
衣類に加え、椅子やテーブルなどの粗大ごみならなおさらである。
でも、ここは使えそうな自転車や家具、台所用品など、
時々再生されてリユース品頒布会があるらしい。
世の中、ゴミで溢れているのだから新しいものを手に入れるより、
古いものを再利用することは未来のためにもなる。
恐らくここで働く人も毎日資源ごみが持ち込まれ、
他人のものとは言え、それらをゴミにするのが忍びないのだろう。
勝手な想像だけれど、もしそうならせめてもの救いに思える。
(写真 まだまだある捨てる予定のお布団たち)