今月初めに買った青春18切符で2度目の電車旅をしてきた。
今までは一人旅が多かったけれど、
今回は趣味の会で知り合った友人と一緒だ。
青春18切符とは子供から老人まで、誰もが使うことができて、
12050円で決まった期間に発売されている。
1枚で5回使うことができ、とにかく発駅のスタンプさえあれば、
一日中普通電車に乗り降りできるのだ。
今回の切符は3/1から4/10までの春休み期間用である。
友人はそんな切符があることを全く知らなかったので、
最初、とても驚いていた。
最も私の住む地方小都市の人々はゴミを捨てるにも車という人が多く、
近くに駅があっても電車を利用する人は少ない。
18切符の二度目の山旅は三浦半島にした。
初めて行く場所なので事前に色々調べ、
JRの駅から私鉄の駅へ小さな丘陵地帯を歩くことにした。
文字通り駅から歩く山である。
始発から行動し始めた私たちは、
普通電車のボックス席に3時間ほど座って、
東逗子という無人駅で下車し、そこから歩いた。
山歩きを始めたばかりの友人にあまり無理はさせられないので、
ここならと選んだ山だった。
入口で地元の女性に出会い、遠くから来たと言うと、
嬉しいことに「案内します」と言ってくださった。
その人は私たちが予定していた駅から駅への山道を、
毎日のように買い物がてら?散歩しているのだった。
由緒ある寺の境内を抜けると、
次々と出てくる巨岩の風景に圧倒された。
地元の彼女がその一つ一つを説明してくれ、
とてもためになった。
1時間ほどかけて着いた広場には、
幼稚園児の遠足で賑やかだった。
ここは山というより公園と表現した方がふさわしい。
でも、目の前に立ちはだかる巨岩の岩場には、
年配の男性がソロクライミングの練習をしていて、
何ともその落差が面白い。
ランチ休みを取る私たちは親切なその女性とここで別れた。
帰り際に私たちの下山先の追浜駅までの道を丁寧に教えてくれ、
初めての道だったけれど、不安は全くなかった。
こんな素敵な人と知り合い、楽しい山旅ができたのも、
青春18切符があったからだ。
この切符は「そうだ、○○へ行こう」というタイトルで、
いつも構内に各地を走る列車の写真のポスターが掲げられるのだ。
夏にも売り出されるからきっと買うに違いない。