数年ぶりにコインランドリーに行った。
朝の10時頃で天気も曇り空だったためか、
洗濯ドラムが動いていたのは2つだけだった。
駐車場には1台の車が止まっていて、
どうやら洗濯が終わるのを車内で待っているようだ。
滅多に利用しないのでこの店にどれほどの客が来るのかは知らない。
10キロ400円という一番少ない洗濯コースを選ぶと、
終わるまで約40分かかるようだ。
私は5日分の新聞を持ってきたので、
その間をゆっくりとベンチで待つことにした。
室内は広くて暖房がかかっており、冊子なども備えてある。
こうして溜まった新聞を読んだり、読書をしたり、
ほうっと身体を休めるには持って来いだ。
私はこんなゆるりとした時間がとても好きなのである。
もちろん安全のため監視カメラもついていた。
洗濯以外で店内に入る不審者の利用にも目をとがらせているのだろう。
テーブルには5か国の国旗の張り紙がしてあって、
機械の「音声ガイダンスのボタンの説明」とある。
国旗は日本、アメリカ、中国、韓国、ポルトガルで、
それぞれの言葉で説明してある。
どうやら洗濯ドラムを利用する際、
この音声ガイダンスボタンを押せば他国の人が正しく使えるらしい。
主にコインランドリーを利用する人は、
自宅の洗濯機の故障や大物洗濯を除けば、
それ以外は単身の人や外国からやってきた利用客が多いのかもしれない。
私が他国で暮らし始めたとしたら、
こうした場所に日本語のガイダンスがあったらとても助かる。
電車の切符を買うにも戸惑う場合が多い。
でも、昨今は海外では日本語の表示は少なくなって、
淋しくなることがある。
そんなことを考えながら新聞に向かっているうちに、
ドラムの回転が終わっていた。
すると、外国人らしい女性が忙しそうに入ってきて、
山のような洗濯物を大型のドラムに詰め込んでいた。