友達がやってくる直前まで今日は朝早くから掃除をしていた。
予定よりも早く着いたので、駅に迎えに行った後は、
いつもの散歩コースである水辺公園に車を走らせた。
公園の桜は終わったけれど、菜の花がびっしりと咲き、
都会からやって来た彼女は大喜びをした。
ここは大都会のちんまりとした公園とは違うのだ。
私はコロナのせいで東京の区内の電車には乗っていないのに、
彼女は全然平気で数えられないほど旅している。
旅をしないと生きていけない、
旅は不要不急ではなく生きるためのリハビリなのだと彼女は言った。
確かにそうだ。
旅をしている彼女は生き生きしているし、
それを迎える私もいつもはしない大掃除をやってのけたではないか。
家に戻るとお土産の馳走をつまみ、
にわか仕立ての個室ベッドでゆっくりと寝てもらった。
明日は二人で出かける予定だ。