趣味の会の仲間が「のし鶏」という変わったおかずを届けてくれた。
それは、平たくのした四角い形の鶏のひき肉料理で、
お正月料理として知られているという。
私が「のし鶏」というものを聞くのは初めてと言うと、
彼女はかなり驚いていた。
その人とは郷里も近く方言も通じるというのに、
料理に驚くとは不思議なことだった。
ネットで調べてみたら、別名は「松風焼き」と呼ばれ、
彼女が言う通り正月料理としては一般的らしい。
でも、何人かの友人に聞いてみたけれど、誰も知らなかった。
「のし鶏」は鶏のひき肉をハンバーグのように色々混ぜ、
それを平らに成型してオーブンで焼いて作るらしい。
味を濃くすれば夏でも常備菜になるようだ。
彼女は冷凍室がいっぱいだったので、
隙間を開けるために「のし鶏」を作ることにしたという。
10切れも頂いたので何度かに分けて食べた。
鶏のつくねのような、鶏肉のかまぼこのような食感で、
濃い味付けが常備菜に適していると思った。
私はルーティンで同じ料理ばかり繰り返しているので、
今度は彼女に教わった「のし鶏」を作ってみようと思っている。
こんな風にきれいに出来上がるだろうか。
とにかく初めてのことを経験しなければ。
何しろ今日でという日でさえ人生初めての日なのだから。
そんな思いにさせてくれた趣味の仲間に感謝している。