最近、季節の区切りがつきにくくなっている。
以前のように冬らしい冬もなく春らしい春もない。
一日のうちで気温の高低差が大きかったり、
雨が降れば「ひと月分降ったとか、観測史上初めて」など、
そんな形容に少しも驚かなくなった。
だから、誰でも衣替えはそれぞれの時期にやっているようだ。
昔は6月1日が衣替えで家中の服やカーテンなども夏物になった。
でも、季節が滅茶苦茶で最近はそうもいかない。
そんなふうだから衣替えも一気に済ませることができなくなった。
私は洗濯した冬物をゴミ袋に何袋も入れて、部屋の隅に置いておき、
夏物の衣装ケースを出すのを待つ。
ケースは冬物はかさばるため全部で6個ある。
ケースの中の夏物を着るようになったら、
それらをタンスに移し替え、ゴミ袋に入れた冬物を詰めていく。
そんなことを5月頃から地道に進めて、
一月以上もかかって衣替えが完了する。
それにしても服の多いことに我ながら呆れてしまう。
半袖の普段着用Tシャツを試しに数えてみたら35枚もあった。
着やすい服ばかり着てしまうから、
去年一度も手を通さなかったものもある。
そうした服は捨ててしまえばよいのに、
それには着ない分、新しくてきれいでとても捨てられない。
また夏服の衣替えで衣装ケースに戻されると分かっているのに。
そうした私だから、衣替えは本当に面倒だと思う。