システムキッチンに標準装備されている魚焼きグリルが壊れたようだ。
スイッチを入れると1分も経たないうちに自動的に消えてしまう。
温度センサーがいかれたらしい。
キッチンはガスなので、電気と違って器具の故障は何となく恐い。
そこで、ホームセンターで昔ながらのグリルを買ってきた。
これは炎に四角いグリルを乗せて焼くもので、
料理後の後片付けが以前より大変になった。
蓋はガラスだし受け皿も相当に汚れる。
魚の焼き汁が溜まり、ウエスを何枚も使ってふき取り、
その後、お湯で洗う。
その時、私は野外のキャンプでやるように灰を使う。
洗剤と違い害がないのでそのまま庭の菜園に捨てることができるし、
自然のものを大地に循環させているようで嬉しい。
昔の人は灰だけではなく、
生活排水も全てのゴミもこうして大地に戻していた。
現代はアフリカの海岸までプラスティックゴミが山積されているという。
人間の進歩発展が気候変動を促し、
新種のウイルスさえ生産している。
そう言っても過言ではないほど、
人は我が身を滅ぼそうとしているみたいだ。
3月なのに5月のような陽気の下でグリルを洗いながらそう思った。
しかし、技術の進歩を遅らせることはできるとしても、
それをとめることはできない。