久しぶりに会う友人と六本木で待ち合わせた。
しゃれた都心のビル街は私の暮らす田舎とは違い、
ウインドウに映る自分の姿がなんとなく恥ずかしく感じられる。
満開の桜もどことなくすましている。
展覧会を見終わったらランチでもと約束していたのに、
ミッドタウン内のレストランは手が出ないほど値段が高い。
ランチで4000円とはと、二人して目をまん丸くしてしまった。
そこで日比谷線で築地に戻り、場外の丼物の店に行くことにした。
コロナの前はよく行っていたので大体お店は見当がついていた。
ところが、街は物凄い混みようで驚いてしまった。
ほとんどの店に客の列ができている。
それも海外からの客がほとんどで値段もかなり上がっている。
円安と物価高騰の影響もあるとはいえ、3年前とは大違いだった。
場外の店は立って食べるほどの混雑ぶりなので、
これまた二人でそこを後にした。
以前、とあるビルの地下に静かな和食屋があったのを思い出し、
少し歩いてそこへ行くと、先ほどの混雑が嘘のようで、
インバウンドの客も少なかった。
料理は使い捨ての食器ではなくちゃんとした器で、
ボーイさんがお茶を注いでくれる。
ランチはたったの1500円でお刺身と天ぷら、それに煮物がついた。
穴場だねと喜びながら、じっくりと話も出来て、
結果的に良かったと思う。
次回も築地に来たらここへ来ようと、
二人ともお店の名刺を頂いて帰った。