YouTubeを見ていたら、人工頭脳がどんどん映像を出してくる。
廃業した大型ビルの温泉旅館を見ていたせいか、
いつの間にか廃屋探検みたいなものが私の画面に現れだした。
そのサムネイルにとてもよく知っている地名が出てきたので、
気になって見ていたら余りにも衝撃的な画面が続き、
これが現代化と目を疑った。
そこは行政に見放されたらしい山奥の集落の廃墟だった。
道には灌木が邪魔をし、地面はずっと湿っている。
そんな中を探検者はレンズを向けて奥へ奥へと進んでいく。
テロップの解説によると、
どうやらそこは昔差別された人々の住む集落だったようだ。
家の周りは雑草が繁茂していて、とても人の住むところには思えなかった。
驚くことにまだ人が今も住んでいるのか、入り口には郵便受けもある。
どうやって暮らしが成り立っているのか?
車道が通っていないので、
買い物に行くのにも山道を下っていかなければならない。
でも、ここにいた人たちは安住の地を求めて、
こうした場所に行きついたのだろう。
動画の撮影者は廃墟となった場所を求めて全国を歩き回っているようだ。
結構な数のチャンネル登録者がいる。
私も以前、廃墟となったとある町を歩いたことがあったけれど、
その時の印象は強烈で今でもよく覚えている。
ローマ時代の廃墟ならば違った感じで受け入れられるのだけれど、
近現代の廃墟は廃屋化し、決して美しくはなくおどろおどろしい。
見終わった時は気分が悪くなっていた。
でも、こうした廃屋探検を見る人がいるということは、
恐いもの見たさ?のある人間の心理を満足させるのかもしれない。