朝、布団から立ち上がると、時間は4時あたりだった。
昨夜も8時には横になったので、8時間は横になっていたことになる。
でも、夜中に何度も目が覚めてしまうため、
実際には6時間程しか眠っていない。
眠りの浅い私は人より多く寝ないと寝た気がしないのだ。
今朝はリビングに降りると、
何だか坂道を歩きたい衝動に駆られた。
よく眠ったせいなのかもしれない。
最近は平地の散歩は週に一度、
決まった日に近所の友人と一緒に歩いている。
それが相手の都合で中止になり、一人で歩くことにしたが、
それなら坂のあるラージヒルに向かおうと思った。
冷凍庫にあったおむすびと大福を一つづつ解凍し、
氷を入れた水筒を用意。
天気はかんかん照りの予感がするので雨具も不要だ。
今朝はなぜか涼しくて玄関を出ると冷気を全身に感じた。
快適な散歩ができそうだ。
ラージヒルはわが家から15キロのところにあって、約30分で着く。
ところが、何としたことかあれほど何度も通った道なのに、
交差点を見落としてまっすぐに進んでしまった。
ちょうど東の空が赤く染まりだしたので、
ひさしぶりのその光景に一瞬見とれてしまったのだ。
仕方なく大回りしてバイパスに乗ったら、
これまたラージヒルへ下る道はなく、
その姿からどんどん遠のいてしまった。
隣町まで走ってしまったので、
よほど目的地を変えようかと思ったけれど、
気を取り直してラージヒルまで戻ることにした。
駐車場て走行距離を見ると、いつもの倍で30キロを超えていた。
早朝のドライブではないか。
久しぶりの美しい茜色の日の出に心奪われたせいだ。
いや、そうではなく私の記憶回路が崩れて来たのだと思う。
最近、道に限らず日常生活にこういうことが多いのである。