知人が墓じまいをしたと聞いた。
理由はただ後々の管理を子供たちにさせたくないという。
お墓は近いし、そのまま持っていても別に不都合はないのに、
面倒な手続きを経て墓をお終いにした。
そして、宗派不問の永代供養の納骨堂に移してしまった。
それから何となくお墓のことが気になってしまい、
ネットで色々調べてみた。
すると、驚くことに10数年前までは少数だった樹木葬が、
かなり増えていたのだった。
海洋葬など散骨の広告も目立ち、
どうやらこの世界はパラダイムが変わったようだ。
樹木葬とはイメージとしては、
自然の木の下に眠り何れ土となっていく。
そんな感じだけれど、お墓の場合はそうはいかない。
お骨は骨壺に入っているし、土に戻るには相当かかるだろう。
散骨の場合は骨を粉末化しなければならない。
それに、自然の森の中に眠ることは法律上難しいし、
結局は墓地の一角にそういった場所が設けられていることになる。
色々と調べてみたけれど、一昔前のお墓のイメージはなく、
とても明るい墓地公園的なものが多かった。
最近は花壇のような年中花に囲まれたフラワー葬というものもある。
大袈裟な墓石などがない分、土地も有効に使える。
そのため永大供養で一人30万円ほどからあって手が出やすい。
この料金を払えばお墓の心配をせずに死ぬまで生きられる。
お墓のことをネットで調べたために、
パソコンのネット画面や、スマフォやタブレットのアプリに、
花で彩られたお墓の宣伝がどんどんと飛び出してくる。
我が家はお墓はあるが、遠すぎて現実的ではない。
近くの樹木葬やフラワー墓を見学してみようか。