今年はヘチマの苗を一つ頂いて、菜園の片隅に植えておいた。
移植した時期が遅かったのかなかなか伸びなかったけれど、
九月になってようやく黄色い花がいくつか開いた。
その花が10月には実をつけ段々と大きくなっていった。
一番大きいものでは30センチほどもある。
蔓は二階のベランダまで伸び、ぶら下がった実は数えると9本もあった。
先日、ゴーヤの緑のカーテンとともに取り外すことになって、
カボチャの蔓もかたづけた。
ついでにネットで調べてヘチマ水採種の用意もしておく。
カボチャは中の繊維がプラ製品ではない天然のスポンジになる。
昔の人はこれでお茶碗を洗い、お風呂でも身体を洗うのに使った。
またヘチマ水は上質の化粧水となる。
去年、道の駅で乾燥ヘチマを買ったが、なかなか使いでが良かった。
手間がかかるので値段も高く1本1000円近くした。
今年はせっかく実ったのだから自作してみよう。
採れたヘチマを大鍋で30分ほど煮たら、
残念ながら中身が未熟だったのか、ほとんどドロドロに溶けてしまった。
かろうじて1本だけが使えそうな感じだ。
皮を剥がし、種を取り出し乾燥させる。
念のため2本だけは自然に腐らせてみようと生のまま外に置いてある。
熱湯で煮ない分、繊維が強いかもしれない。
それに期待して時を待とうと思う。
初めての体験というものはそう簡単にはいかないものだ。
でも、何か発見しないと日々が充実しない貧乏性の私である。