人が労せず大金を得ることにどれほどの価値があるのだろう。
最近は小学生にも経済の勉強をさせようという動きがある。
株や仮想通貨などのことを良く知って、
積極的に関わって欲しいというものだ。
さて、お金といえば、コロナ対策で国が打ち出した持続化給付金という救済措置。
それに対する詐欺がこのところ世間を騒がせている。
その規模は信じられないほどの額で、
億のお金をだまし取ったというから驚く。
人が楽をしてお金を得るということは、
それが相続や株の利益などといった正しいものであっても、
私は決して良いことではないと思う。
お金は身体で働いて稼ぐこそその価値がある。
コロナの場合、国が商売を制限したため、
それに見合った給付金という方法が取られたのだった。
ああいった制度は誰もが満足するということはなく苦肉の策だったと思う。
飲食店が休業するということは、従業員や卸業者などにも大損害となる。
書類を揃えるのもできない人もいた。
役所も混乱していて審査がなかなか通らず困った人も多くいた。
なのに、悪事に長けた人間には簡単にお金が得られたのである。
あの制度では自分が該当しないのにお金を請求した人たちもいたらしい。
また休業して儲かったという人たちもいたとの話も聞く。
事件が大きく報道されているため、
今になって慌てて返還している人もいるらしい。
降って湧いたようなお金は必ず人を惑わせる。
お金欲しさに犯罪に手を染める人もいる。
またお金がないために自死を選ぶ人達もいる。
お金って本当に恐ろしいとあらためて思う毎日だ。