今日は人生初めての日だったなんて

好奇心がある限り心を文字で表すことは大切です。日記を書きます。

ニワトコの新芽を食べたら春の味がした

f:id:anzufig:20220326174804j:plain

 

春の野山には食べられる野草や木の芽があちこちに姿を現す。

足元に目を向ければカンゾウヨモギ、ノビルなど、

知っているだけでも相当数あって、

それらは、昔から食用とともに薬としても利用されてきた。

漢方薬は今でも様々な野草から作られている。

 

野菜は「野の菜」と書くから、そうした野草から発展したのだろう。

それは人々の叡知によって長い時間をかけて研究され、

栽培しやすく、食べやすく、何より美味しいものになった。

 

そういう意味で野山の野草は野菜の原型とも言え、

アクの強いオリジンな味を確かめられる。

でも、一部の野草、主に薬草になるものは有害なものもある。

 

だから、野菜のようにたくさん食べることはできない。

少しなら薬になってもたくさんだとお腹に良くない。

野草摘みが好きな私は、今までに何度か失敗をしている。

 

先日、散歩をしていたらニワトコの新芽に目が行った。

この新芽も柔らかくて美味しいのだ。

以前、これを食べ過ぎてお腹を痛めたことがあった。

まるで天然の下剤だった。

 

でも、あれから年月も経ったし、無性に食べたくなってしまい、

掌に乗るくらい少しだけ新芽を摘んできた。

何しろ新芽は今しかないのだから。

 

早速ままごとのような量のニワトコをシェラカップで煮て、

佃煮みたいに仕上げた。

それを恐る恐る白いご飯に乗せて口に入れた。

すると、途端にほろ苦い春の味が口中に染み渡り、

何だか懐かしい味がした。

 

ほんの一口だけれど、

これこそ春の味だといわんばかりの強さがある。

木々の新芽は長い冬の間じっと春を待っていたのだから、

そのくらいの自己主張があるのは当然なのか。

さて、これからは本格的な山菜のシーズンがやってくる。