家のことは大体午前中で終わらせるようにしているので、
午後はなるべく健康のために身体を動かしたいと思う。
でも、花粉症らしい鼻水の強い症状が続いているので、
しばらく散歩は控えている。
とはいえ、家に籠っていると、どうしても心が下向きになる。
特に、今は予期せぬ不幸な戦争とずっと続いているコロナのことで、
ただでさえ心が翳っているのだ。
ニュースを見るたびに怒りと悲しみが増幅してくる。
そんな時、私は手作りのものを作って、気分転換をするようにしている。
おやつ作りでバターを溶かしたり粉を測っていると、
世の中の嫌なことから少しでも目を反らすことができるのだ。
これは、毎日仕事に行く人にはなかなかないことだと思う。
外へ出て仕事をしていれば、社会的な自分という存在になって、
そもそもの自己は別のところへ置かなければならない。
その点、外で働くということは、
ある意味、真の心から逃げられる場があるということにもなる。
私のように社会的な制約のない者は、日常のステージがいつも同じだ。
それはとても贅沢なことだけれど、時にはひどく憂鬱になってしまう。
そのため、自らステージを替え、スタンスを変える必要がある。
平凡なクッキー作りもささやかなその一つの方法である。
出来上がったクッキーは瓶に詰められ、
新たなステージへの出番を待つ。
でも、ふと思う。
瓶詰のクッキーは私の心を封印しているのだろうか。
不満の続く日々である。