とある著名人が動画で面白いことを言っていた。
人には与えるタイプと、頂くタイプの人がいるという。
それがモノであっても形のない心や行動てあっても、
どうやらどちらかに属するらしい。
カップルで一方が与えてばかりだと良くない結果になりがちで、
他人との関係もバランスを取らないとうまくいかない。
その人は功利主義的な見方をする人なので、
そういった分析だった。
話はちよっと極論だったけれど、
何となく一理あるような気がした。
確かに私の経験からもその分け方で人を見ることができる。
これについて私なりに考えてみた。
時と場合によって人は変わるし、どちらにもなり得る。
人の行動には根拠があって、
何でも気前よく与える人は利用されがちだけれど、
そんな人にも他者によく見られたいと思う心がある。
それを下心というにはあまりにも厳しいけれど、
人が無償の愛を与えられる対象は、
アウシュビッツで餓死刑の人の代わりとなって亡くなった、
コルべ神父やその他宗教的殉教者を除けば、
凡人には親子以外にはあまりない。
何でも気前よく与える人(generous giver)は、
ある意味「よく頂く人」なのではないだろうか。
頂いた喜びを知るからこそ、人に上げたくなる。
だから、人間関係を続ける上では、
どちらか一方の人は自分の周囲から消えていくと思う。
気が付くと周りにはバランスの良い人ばかりだ。
今日は見ず知らずの人からあるものを頂いた。
それは私にしてみればお金を支払っても手に入れたいものだった。
だからだろうか、こんなことを思ったのだった。