銀色の日の光りが煌々と部屋を照らしている。
庭木が激しく揺れている。
生乾きの洗濯物は今日で全部乾くだろう。
この国に住んで最高に良いのは太陽の恵みだ。
昨夜はそれほどうなされずに、どうにか朝まで眠ることが出来た。
食欲がほとんどなかったので心配になって、
寝る前に砂糖を入れたホットミルクをカップ1杯飲んだのが、
良かったのかもしれない。
普段、牛乳をそのままで飲むことはないけど、
チーズ一切れと白ワインだけが夕食だったから、
栄養補給だと思って飲んでみたのだ。
そんなわけで今日もお昼にホットミルクを作った。
昼食は少し食欲がでたせいかお好み焼きを作った。
午前中はマイペースで拭き掃除をしたし、
日々健康を取り戻しているのは如実だ。
自宅に籠ってから早6日、「人に会わない歴6日」となる。
元気なら買い物だの用事だので必ず人に会うけれど、
出かけないのだから電話以外他人との接触はない。
今回はその電話も大儀だった。
かかってきた電話にもよく応じられなかった。
熱のある時はあらゆる普段の生活がストップしてしまう。
特に孤立は精神を追い詰める。
水泳の池江選手はそんな生活を10か月は続けたのだ。
もちろん周りには大勢のスタッフや見守り人がいただろう。
また国内外にファンもいる。
そんな意味では心強かったと思う。
とはいえ、肉体の苦しさは人に背負ってもらうわけにはいかない。
精神力のある人は素晴らしい。
インフル程度の風邪でマイナーな夢ばかりにうなされていた自分を
つくづく弱いなあと思った。
池江選手のように心身ともに強くなりたいものだ。