今年初めて花火大会に行ってきた。
小さな町なのに会場は若者たちでムンムンしていた。
花火の開始は祭りの最後で、
それまであちこちでいろんなイベントが行われていた。
私たちも空いた椅子を運よく見つけ、
冷えた缶ビールを飲みながらじっくりダンスを見物した。
いつもならゴミを捨てる私ではないのに、
今夜は無礼講のお祭りだからと強気になって、
空き缶は椅子の下に捨てた。
それから屋台を巡った。
でも、どの屋台も長い列ができていて食べ物が買えず、
仕方なく蕎麦屋に入った。
蕎麦は好きではないのに、
お祭りだから仕方ないと妙な理屈をつけた。
御飯が食べたくて巻きずしも注文。
これは味が甘すぎて残し、半分は持ち帰ることにした。
蕎麦はどうということもなく、空腹を満たすだけだった。
カウントダウンが会場にこだまし、
きらびやかな光と音の饗宴が始まった。
すぐ前の湖面でやっているため、手に取るようだ。
地面に座った人々から歓声が上がる。
私も思わず拍手する。
花火を見るたびに主催する側の情熱を思う。
郷土を愛しているからこそ続けられる花火大会。
明日の掃除は大変だろう。
きっとボランティアの人たちがやるのだろう。
そう思うと、ビールの空き缶を捨てたことを反省した。