普段は家庭菜園でできたお野菜をふんだんに使って、
日本のお惣菜的なものを料理している私。
日々メインを肉と魚に変える程度だから、よその家より食材代は安いと思う。
そんなふうにあまり贅沢はしないけれど、
たまには美味しいものを食べたい時がある。
だから、外で食べたりする時は家庭では味わえないものを食べたい。
たとえばフランス料理のフルコースとか懐石料理などだ。
あまり食べないものを味わって料理の奥深さに触れる。
これなら多少高くても価値があるというもの。
今回は駅弁を買った。
駅弁が贅沢とはささやかすぎるけれど、私にとっては贅沢そのもの。
お店で「駅弁祭り」というのをやっていて、どれもが美味しそうだった。
日本の各地から名物の味が取り寄せられている。
その包装も旅ごころをそそる。
列車の旅が好きな私は垂涎ものだった。
そこで悩んで手にしたのが「いくら・ウニ弁当」。
とても小さいけれど、寿司飯の上にいくらとウニがびっしりと乗っている。
ウニは大好物とはいえ高価すぎて手が出せない。
なのに、値段は1400円だった。
家に帰り、ビールを置いて、駅弁の小さな蓋を開けた。
うん、美味しい。久しぶりのウニだ。
何となく部屋が飲み鉄列車の雰囲気になった。