今日は人生初めての日だったなんて

好奇心がある限り心を文字で表すことは大切です。日記を書きます。

『火球』に出合えた冬の夕べ

 

毎週通っている隣町のセンターでのクラブが終わり、
いつものように車に乗り込む前に仲間三人で世間話をしていた。
彼女たちとは週に一度このクラブの時だけに会うので、
お互いの話題が途切れず、なかなか別れられない。

私と同じ年の話好きな友人がかなり込み入った話をし始め、
若いMちゃんと私が聞き役に回っていた。
と、その時、今しがた退出してきたばかりの建物のすぐ上の空に、
白い一筋の光が猛烈な速さで落ちて消えた。

5時ちよっと過ぎのことだった。

流れ星に違いないが、それにしては太い光の筋で、
その先端は青く輝いていた。
私が、「あっ、流れ星!」と言った時には光は消え、
話に夢中だった友人が振り向いた時には時すでに遅かった。

並んで聞き役をしていた私とMちゃんがその光を見たのだった。
今まで生きていて何度か流れ星を見たことがあるけれど、
あんなに輝く大きなものは初めてだった。

帰宅して調べてみたら、どうやら『火球』と呼ばれるものらしかった。
民間の研究会などもあり、過去の観察日など記録されているらしい。
人工衛星はあんなに速く落ちないからそれに違いない。
どうやら見る確率は少なくて私たちは運が良かった。

私とMちゃんは頭をたまたま北東に向けていたのが幸いだった。
私たちに向かい合って話に夢中だった友人は、
火球に背を向けていたので、その幸運を共有することかできず残念だったと思う。

 

彼女が願い事はしたかと聞くので、私たちは笑って首を振った。

子供の頃、流れ星に向かって願えばそれが叶えられると信じて、

暗い夜の坂道を歩く時は必ず空を見上げたものだった。

でも、運よく流れ星を見つけても願い事を言う暇もなかった。

何千年とそれに成功した人間はいないだろう。

 

 

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