部屋は朝晩の冷え込む時しか暖房はしていない。
お日様が差し込むととても暖かいから必要ないのだ。
ここのところの冷え込みで、
電力が99%も使用されているとニュースで言っていた。
我が家の買ったばかりのエアコンは全然動かしていないから、
エコ的愛国者として褒賞されてもよいぐらいだと自負してしまう。
服装はじっとしている時は南極観測隊員のように着こんでいる。
人が見たらびっくりするだろう。
これが、出かけるとなると着ていた大袈裟な上着を数枚脱いで、
下のズボンも外用に着替えて薄着になる。
外は風もあり室内より格段に寒いのに、なぜだろう。
アウターにダウンを着ればそれで済み、不思議でならない。
「外=他人の目」という意識があるから緊張感の違いなのか。
用を済ませ水辺公園を歩く時はもう夕暮れになった。
真っ赤な夕日が水面に映えて鏡のように光り、自然の営みの繰り返しに感動する。
時折、白い鳥が空を滑空し息を呑む美しさだ。
都市の中にこうした贅沢な公園があるのは嬉しい。
3キロほど歩いていたら、誰一人いないひっそりとした夜の公園に、
赤や黄色や青や緑のイルミネーションがキラキラと瞬いている。
公園の盛り上がりに沿って山上の城のような形が光で描かれている。
その光はまさに電力の為せる技だけれど、つい見とれてしまう。
そんな時の自分は結構ミーハーだなあと思い知る。
まあ、仕方ないか、美しいものは美しい。
とりわけ不要不急のものこそ美しい。