友人から思わぬ贈り物が届いた。
手編みのネックウォーマー。
いろんな色が混じり合っていて、
私の持っている帽子の色合いにとても似ている。
前に雪山を一緒にした時、彼女の毛糸の首巻が暖かそうだった。
首巻だと思ったらぐるっと輪になったネックウォーマーで、
長さもあるのでゆったりと肩辺りも覆って暖かそうだった。
その時、私は「良いネックウォーマーね」と、
彼女のそれをほめたのだった。
手編みと聞いてなおさら感心した。
そういえばすっかり忘れていたけれど、
「いつか編んで上げるよ」と言われたのだった。
それから3週間ほど経って届いた彼女からのプレゼント。
会社が終わってから家事の合間に編んでいたから、
こんなに遅くなったと手紙が添えてあった。
ついでに少し小さくなったというウールの登山用セーターも入っていた。
雪山で着るためにと。
手編みのものを人から頂くのは何年ぶりにもなる。
どうやら鍵編みではなく棒編みのようだ。
私に上げるために一編み一編み毎晩編んだのだろう。
その姿を頭に浮かべると、とても有難くてならなかった。
それからは、暖かい日中を除いて寝る時も被っている。
肩が冷えないのでもう離せない。
暖房をあまり使わない我が家だから、おかげでもっとエコに徹せそうだ。
そういえば彼女は石油ストーブも使わないエコ派だった。