ホームセンターのアウトドア用品売り場で買った懐中電灯は、
単3電池4本で点灯するものだった。
いつ買ったかも忘れたけれど、多分5年以上前だったと思う。
その懐中電灯には家にあった4本の電池を入れている。
それは道を照らすほど明るくなく、
友人が泊りに来たときなどに枕元に置いて、
一晩中スイッチを切らず常夜灯のようにして使っていた。
懐中電灯だからすぐに電池がなくなると思ったのに、
これは何度も使っても電気が消えることがない。
ひどい時には何日も付けっぱなしにしていたこともある。
前回から電池を替えていないと言うと、泊った友人も驚いていた。
時計やタイマー、テレビのリモコン、温度計など他の電池を使う機器は、
知らず知らずの内に電池がなくなり頻繁に電池を交換している。
特に登山用のヘッドランプはほとんど使わないのに電池が終わっている。
だのに、この懐中電灯はまるで永遠に電気を蓄えているようだ。
中の電池は私が普段使っている充電式のエネループ電池ではなくて、
メーカーのそれぞれ異なるアルカリ電池だ。
充電式の電池には「ニッケル水素電池」と書かれているので、
このアルカリ電池とは中身が違うのだろう。
ついでにネットで電池について調べてみたら、
科学者や技術者ならいざ知らず、
私には理解を超える内容で読み進めることができなかった。
だから、この懐中電灯が何度使っても電気がなくならないのは、
私にとって永遠の謎である。
今夜は靴箱の上に置いていてみようか。
きっと朝も電気が点いているに違いない。
世の中は分からないことばかりだ。