ガスレンジのグリルが壊れてから、
昔の上乗せタイプの魚焼き器を使い魚を焼いている。
その面倒さにもう大分慣れたのだけれど、困ったことがある。
それは、魚焼器から発生する白い煙が、
換気扇をしていても天井の探知機を鳴らしてしまうのである。
以前、何かの料理の時に鳴ったことがあるけれど、
魚焼き器を使うようになってから3度も鳴ってしまった。
今回は魚焼器の底に桜のチップを入れたせいだった。
鮭の切り身に桜の燻煙が染みるので美味しさが倍加する。
でも、途中でピーピーと探知機ががなり立てる。
この煙探知機は最近は設置義務となっているようだ。
わが家の4部屋にも備え付けられていて、
単三電池一つで10年以上赤いランプが間欠的に点滅している。
でも、誰もいない寝室で探知器が鳴ったとしても何の効果があるのだろう。
今回のようにダイニングキッチンで鳴ったとしても、
ほとんど意味がないように思える。
むしろ困っている。
キッチンでは煙の出る焼き魚や燻製ができないのだ。
警報が鳴ったら寒くても窓を開け換気しなければならない。
現代の家というものはとても窮屈だ。
そのせいで煙も炎も見えるキャンプが流行っているのだろうか。
探知器がまたも作動して驚いたけれど、
桜の燻煙された鮭はえもいわれぬ香りでとても美味しかった。
次にやる時はどうしようか。