今年もヘチマを緑のカーテンにした。
どうやらわが家には合っているようで、
何年も続けてきたゴーヤと比べると収量が多い。
ヘチマは束子と化粧水を作るために育てているけれど、
若い実は料理にしても美味しい。
今年は採り頃を逸し、
食用にと切った実は2本とも中の繊維が固くて駄目だった。
その2つを合わせると5本の苗で、
15個ほどの実がなったことになる。
この実は大小様々だけれど、いつまでも置いておけないので、
先日、すっかり片づけてしまった。
その時、茎を残し、ヘチマ水を採取したのに、
何だか忙しくて茎の長さが足らず、
一晩で一升瓶いっぱいと言われているのに、
5つの茎でせいぜい1リットルほどしか溜まってくれなかった。
4日ほど経ってからヘチマ水をお鍋に移し沸騰させ、
コーヒーフィルターでろ過してペットボトルに詰めた。
しばらくはこの自然すぎる化粧水だけが私の洗顔後のケアとなる。
さて、ヘチマの束子だけれど、
これが化粧水と違ってなかなか難しい。
ツルに下がっている時に茶色く枯れた場合は、
皮を剥がすと仕上がる。
でも、それもうまく剥がすのは難しい。
青いままのずっしりとした未熟な実は、
長いこと水につけて腐らせるか、
早く欲しい場合は熱湯で煮て皮を剥がさなければならない。
自然乾燥させるとしたら、
ネットによると半年ほどかかるそうだ。
昔の人は長い季節のサイクルの中で、
こうした自然からの恵みを焦らず利用していたのだろう。
別に急ぐこともないので私はそのまま干して置こうと思っている。
忘れた頃には枯れているだろうから。