今年は緑のカーテンをゴーヤではなくヘチマに変えた。
カーテンは居間の掃き出し窓に作っていて、
植える場所を変えるわけにはいかず、連作障害が起きるのである。
初めてゴーヤを植え付けた年は、種から育った苗から、
食べきれないほど実が採れた。
毎朝ゴーヤの炒め物をしても、知人に何本かお裾分けもできた。
5年ほどはそんな豊作が続いたけれど、
その後は実が段々と少なくなってしまい、
ここ数年は緑色のカーテンを楽しむだけのものになった。
長い間、同じゴーヤを植え続けたのだから連作障害が起きたと思う。
そこで、今年はヘチマの苗を買ってきて4本植えてみた。
去年、頂いた苗が結構大きな実を下げてくれたので勝算はあった。
今年はヘチマのスポンジも成功させたい。
ヘチマは大きくなるので、
ツルを支える紐や網はしっかり丁寧に作らないといけない。
でも、植え付けの頃にちょうど体調を崩していた私は、
ゴーヤの時と同じように市販の網を細い糸二本に括り付け、
それををテラスから地面へと吊るとただけだった。
それが、先日の台風の強風で一気に切れてしまい、
私の足ほどはあるかと思われる大きさのヘチマが、
三本もろとも地面に落ちてしまった。
あんな細い糸のような紐だから、もっと前に切れてもおかしくなかった。
カーテンごと落ちてしまったので、
大きな葉や入り組んだツルの中に実が隠れてしまい、
3つあったヘチマがどこにあるのか分からない。
探せばツルを痛めるのでそのままにしておくしかなかった。
それでもヘチマの勢いは凄い。
落ちてから数日が経つのに葉は枯れず、毎朝、派手な黄色い花が開いている。
灼熱の太陽に照り付けられていても、枯れないとは。
毎朝、窓の外を見るたびにその生命力に驚くばかりだ。
でも、葉の中に隠れているヘチマは果たして無事だろうか。
それが心配だ。