今日は車に乗って半島巡りをした。
紺碧の空のもと、更に青い海がいっそうのギラギラ感を増す。
何しろ今年の夏は異常に熱いのだ。
暑いというより熱いのである。
そこで訪れたのが鍾乳洞だった。
ここは日本でも希少な鍾乳洞で昭和三年に発見された。
天然記念物に指定され、35か所の鍾乳洞窟があるが、
まだ全容は分からず研究調査中らしい。
チケット売り場を抜けると、
焼けつくような外気が突然冷凍庫の中に入ったように冷たくなる。
トンネル口から冷気が噴き出している。
ここに来るまでの間、海と山の果てしない道を走ってきて、
人っ子ひとりに会わなかったのに、
何とたくさんの人々が涼を求めて遠くからやってきている。
夏休みのため家族連れが多かった。
鍾乳洞体験は人生で二度目、
その涼しさと生成の不思議さに驚いた。
ここは以前見たような垂れ下がる乳首のような鍾乳石はなく、
緑の苔のようなものがあったりして、
他のそれとは違うような気がした。
後ろに子供連れがいたのでゆっくり干渉できず、
すきを見て戻りながら存分に堪能。
この涼しさを外へ持ち帰りたかった。
標準タイムは20分とあったがその倍ほど洞窟内にいた私、
冷気と別れを告げ仕方なく外へ出る。
売店で鍾乳洞の水で作ったというラムネを買っておしまい。
見学に半日ほどかかる鍾乳洞があれば、夏には最高なんだけど。
ここも進入禁止の洞窟に入らせてもらえば、
そのぐらい時間がかかるかもしれない。
そうすると、経営?が成り立たないだろう。