玄関先に植えておいた山椒の枝が、
今年も壁にぶつかるほどに茂ったので、
思い切って大胆に枝を掃うことにした。
この木は山歩きの時に拾ってきた、
数センチの小さな芽が大きくなったものだ。
植物の成長はあっという間で、
放っておくと見る間にわさわさとしてくる。
そして、建物全体に風通しを悪くしてしまう。
かといって山椒は春の食卓には欠かせないものだから、
生育の悪い鉢植えにはしたくない。
そこで毎年のように幹を残して枝を取り除きすっきりさせている。
今朝もそんなふうにやっていたのだが、
終わってみて驚いた。
すぐそばの壁にアシナガバチが巣作りをしていた。
東側の生け垣の時もそうだったが、西側の玄関にも巣があっただなんて。
しかも煩雑にハサミを動かして作業する私の体とスレスレの距離にあった。
4匹ほどのハチがせっせと巣を作っている。
巣作りに夢中で私の存在が気にならなかったようだ。
それともたまたま私の体が蜂の巣に触れなかったからなのか。
触れていたら刺されたかもしれない。
ついこの前は近くを通った小学生が、
友達がプールの授業で泳いでいて蜂に刺されたと言っていた。
蜂の巣にいたずらしなくても刺される時もあるらしい。
私は運が良かったのかもしれない。
それでも、蜂の巣はそっとしておこうと思っている。
一生懸命に子孫を残そうとしているのだから。