この時期になると生け垣の刈込や庭の雑草取りに忙しい。
中でも地下に根を張り増え続けるドクダミの花があちこちに満開になって、
まるで白い花園のようだ。
それはそれで一見の価値があり、ある意味とても美しいけれど、
広い庭ならともかく、我が家はわずかな土地のため、
放っておくと大切な菜園の野菜を駆逐してしまう。
ドクダミは大昔から役に立つ薬草で、
無下に捨ててしまうのは勿体ない。
そこで、夏の飲み物として整腸剤を兼ねてお茶を作っている。
引き抜いたドクダミを束にして根を切り、
軒下にしばらく干して乾燥させ、細かく切って利用する。
ゴミ袋いっぱいで大体ひと夏分ほどになる。
ドクダミだけでも煎じて飲むことができるけれど、
私の場合、西洋ハーブのレモンバーベナと色付けに紅茶を加える。
紅茶でなくても麦茶でも番茶でも、3種合わせれば、
薬臭さが消えてとても飲みやすい。
わが家はお米のとぎ汁も生ごみも全て庭の畑の滋養になっている。
実に持続可能なサイクルだと自負している。
だからこそ、自信を持って友人たちに上げることもできる。
そんなわけでドクダミが満開になる今は、何かと忙しい時期だ。
それでも手作りの薬草茶を飲むとき、
身体に良いと思うだけで味はともかく深い満足感がある。
(写真下 レモンバーベナは生で入れている)