お風呂場で浴槽を洗おうとしたら、
洗面器にムカデのような虫がいて驚いた。
白キャンバスを背景に妙にその姿が絵画的な感じに見えたので、
思わずカメラを持ってきて写真に撮ってから、
そのまま外に逃がしてやった。
どうやらたまに見かけるゲジゲジのようだ｡
もともと虫は大の苦手なのにそんなに嫌悪感を持たなかったのは、
今日は特別その幾何学的模様に感心してしまったせいもある。
もし、ムカデゃゴキブリだったら悲鳴を上げるとこだった。
ゲジゲジの写真を見てみると、その精緻な骨組み？に驚いた。
自然という造物主の何と凄いこと。
足は15本もあり、対になっているから30本だ。
念のためネットでムカデを調べてみたら足は対で21本だった。
ムカデは漢字では百足と書くけれど、50にも満たない。
初めてこんな恐ろしい存在の虫を調べた私、
随分と虫に対して許容範囲が広くなったみたいだ。
ネットによるとゲジゲジやムカデに似たものにヤスデという虫がいて、
何とそれは350対の足があるらしい。
ちなみに漢字で表すと「馬陸」と書いて、
命名にもドラマがあるようだった。
どんなものでも好事家がいて、この世に名のないものはない。
ちなみにゲジゲジは通称だけど、
本名もそれにちなんでゲジ目ゲジ科ゲジ属ゲジというらしい。
何だか笑ってしまった。
今頃、あのゲジゲジはきっと庭のどこかの、
暗い隅に潜んでいるに違いない。
