先月の中ごろだったか、蜂が巣を作っているのに気が付いた。
去年と同じ南側の壁だけれど、場所は違った。
去年は窓近くに大きな巣が一つとその他四つ、
敷地の中には五つの巣があlり、ハチの巣のオンパレードだった。
アシナガバチは害虫を食べてくれる益虫で、
しかも優しい性格だと去年知ったので、
今年も水やりに行くときに触れるほどの近さにあるけれど、
何もしなければ全く問題ない。
むしろ我が家のビオトープ状態になった庭に発生する害虫を食べてくれるのだ。
今年もアシナガバチと共に暮らそうと決めて、
巣の様子を毎日気にしていた。
ところが、先日、ハチの巣の異常に気付いた。
何と巣が空っぽになっているではないか。
一匹も巣に残っていないのは初めてなので、
どうやら天敵にやられたらしい。
ヒメスズメバチに襲われたのかもしれない。
去年、アシナガバチの生態をネットで詳しく調べたら、
一気に巣が空っぽになるようなことが書いてあった。
きっとそうなのだ。
幼虫やさなぎがヒメスズメバチの餌になってしまい、
巣は建築途中で廃屋となった。
今は巣の周辺に1匹足りとて蜂が飛んでこない。
通るたびに蜂の存在を確認し、一応身構えていた私なのに残念でならない。
ところで、面白いことにこのヒメスズメバチという蜂は変わっていて、
アシナガバチの巣を食べて生きているらしい。
そのためあまり多くの群れにはなりにくく、
性格はアシナガバチと同様に温厚らしい。
蜂の生態一つとっても、
自然界は謎に満ちているとつくづく思う。
(写真 まだこれからこの10倍にはなるはずだった)